名門アルマン・ルソーの最高峰 「シャンベルタン」のグレイト・ヴィンテージ1995年。自社セラーに約15年間静かに保管され、目覚めを待ち続けています。
「シャンベルタン」 は、シャンベルタン・クロ・ド・べーズとともに本来のグラン・クリュ2つの内の1つであり、ジュヴレ・シャンベルタン村にある8つのグラン・クリュの中でも、圧倒的別格の存在です。
グラン・クリュ・シャンベルタンならではの上質な果実味、肉付の良さ、深さ、テロワールの恩恵が、20年の熟成を経て、なんとも妖艶な複雑味を纏いました。
※自社セラーに長年貯蔵されており、ラベルに経年の劣化があります。
【産地】フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ
【品種】ピノ・ノワール100%
【収穫年】 1995年 【アルコール度数】13%
【生産者紹介】
アルマン・ルソー Armand Rousseau
強豪揃いのジュヴレ・シャンベルタンにおいて最も尊敬を集めるこのドメーヌは、20世紀の初め、ジュヴレ・シャンベルタンに一族の所有する小さな畑を寄せ集めて、アルマン・ルソーが設立しました。婚姻によって畑を拡張した後、シャルム・シャンベルタン、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シャンベルタンなど、フィロキセラ禍と第一次大戦の余波で価格の暴落したグラン・クリュを買い取り、ドメーヌの礎を築きました。
当初は出来上がったワインを地元の大手ネゴシアンに桶売りしていましたが、ルヴュー・ド・ヴァン・ド・フランスの創始者レイモン・ボードワンの薦めで、マルキ・ダンジェルヴィルなどとともにドメーヌ元詰めを開始、ドメーヌ・ワインのパイオニアとなりました。
1959年にアルマンが自動車事故で急逝したため、息子のシャルルがドメーヌを継承。シャンベルタン・クロ・ド・ベーズやリュショット・シャンベルタン・クロ・デ・リュショットを新たに取得し、ドメーヌの規模を6haから13haまで拡大。今日では15haを超えるまでに拡大しましたが、このうち村名畑はわずか3haに過ぎず、プルミエ・クリュも4ha弱に止まる一方、グラン・クリュは8haを超える規模。しかもシャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、マジ・シャンベルタン、シャルム・シャンベルタン(一部マゾワイエールを含む)、リュショット・シャンベルタンと、ジュヴレに9つあるグラン・クリュのうち6つを揃え、さらにプルミエ・クリュの筆頭、クロ・サン・ジャックも所有します。
このドメーヌのモットーとして各クリマの平均樹齢を40年以上に保つことがあり、そのため定期的な植え替えを行っています。ブドウ栽培においては認証こそ取得していないものの、事実上のビオロジックで除草剤や殺虫剤は使用しません。また、ブドウの過熟を嫌い、ジュヴレ・シャンベルタンでもかなり早い時期に収穫を始めることで知られており、これこそ、ルソーのワインに共通して感じられる優雅さの鍵であり、各クリマの微妙な違いがワインに反映される秘訣とも言えます。
シャンベルタンとクロ・ド・ベーズこそ新樽率100%ですが、その他のクリマはグラン・クリュであっても新樽を一切使わず、比較的新樽好みの造り手が多いジュヴレ・シャンベルタンにおいて、稀有な存在と言えます。