ルエダ版シェリー。デ・アルベルトは伝統的製法で生産を続ける唯一の生産者。
「ドラド」はルエダ伝統の酒精強化ワインですが、今ではその手間を惜しんで殆どの生産者が伝統的製法を断念。デ・アルベルトは、古来の製法で生産を続ける唯一の生産者です。
葡萄は夜間に収穫し8時間以内に圧搾、発酵が行われます。アルコール添加して酒精強化されたワインは、16リットル容量のガラスの瓶に12リットルずつ移され、春から夏の間約6ヶ月、陽に当てて酸化を促します。その後、樽に移されソレラシステムで瓶詰。瓶詰するのは全体の10%となり、生産本数は1,000本のみの貴重品です。
輝きのあるゴールドの綺麗な酒質。ドライフルーツやハーブの香りなど複雑な香りが立ち昇り、シェリーのマンサニーリャの様なエレガントさと、アモンティリャードの様なコクを持ち合わせた魅力的な味わいです。
食前・食後酒としてだけではなく、食事の伴としても様々なお料理と合わせて充分に楽しめます。
【産地】 Spain／Rueda スペイン ／ルエダ
【品種】ベルデホ 100％ 平均樹齢56～85年
【アルコール度数】17％
【生産者】De Alberto デ・アルベルト
【輸入業者】いろはわいん
【生産者紹介】
De Alberto デ・アルベルト
バリャドリッドから25キロ程のところ、17世紀に既に葡萄畑があったと言われる場所にワイナリーを所有。1949年、ワイナリーの創始者であるアルベルト・グチエレス氏は息子と一緒にこの地に畑を購入し、以来、5世代に渡り家族でワイナリーを守り、発展を続けてきました。現在、醸造を手掛けるのはベアトリス・ゴンザレス（1979年生まれ）。彼女がワイナリーの社長であり父親であるペドロ・サン・マルティンと意見をかわしながら、ワイナリーのさらなる品質向上を目指し努力を重ねています。
ルエダとカスティーヤ・イ・レオンに合計437haの自社畑を所有する他、全体の30%程、近隣の契約農家の葡萄を使用。栽培はリュット・レゾネ（減農薬栽培）。ベルデホの多くは気温の上がらない夜間に収穫し、8時間以内にプレスします。
ワイナリーの地下セラーは長さ1キロにも及ぶ迷路のようで、多くの樽や瓶が出荷の時を静かに待っています。DOルエダは、ドゥエロ川が流れるスペイン中央部にあり、現在では白ワインの産地として有名ですが、1980年に白ワインが現地呼称に認定されるまで、ルエダではシェリータイプの酒精強化ワインが盛んに造られていました。1970年以降、ステンレスタンクの導入などでフレッシュな白ワインの生産が拡大したことで酒精強化ワインをつくる生産者は極端に減ってしまい、現在では、デ・アルベルトを含めた数軒のみがドラドの生産を手掛けていますが、伝統的な製法で生産しているのはデ・アルベルトだけです。
