「セレクション・マサール」とは、数種類雑多に植えられた野生品種による新しい一つの“創造物としてのワイン”。複雑味と余韻の豊かさに感動します。
ドメーヌ所有の畑のためドメーヌ・セルヴァンの名称でリリースされていますが、ドメーヌ当主フランソワ氏が個人的に葡萄栽培から醸造まで全て自身で手掛けるプライベート・シリーズ『マルセル・セルヴァン』と同等のスペシャル・キュヴェ。年産僅か350ケースのみ。
「セレクション・マサール」とは1区画に野生品種を数種類雑多に植え様々なキャラクターを引き出し、新しい一つの“創造物としてのワイン”を生み出す伝統的手法。高度な技術と経験が必要なため現在行っている生産者は非常に少なく、セルヴァン家でも1960年代から取り組み、漸く納得のいくクオリティを確立できたとのこと。上品でリッチな酒質、香りの華やかさ、口中での広がり、まろやかで濃密な余韻が素晴らしい。
【産地】 France/Bourgogne フランス/ブルゴーニュ
【生産者】Francois SERVIN フランソワ・セルヴァン
【品種】 シャルドネ100%
【収穫年】2022年 【アルコール度数】12.5%
【輸入業者】(有)三幸蓮見商店
【生産者紹介】
Marcel SERVIN マルセル セルヴァン
ドメーヌ物の畑とは別に、当主フランソワ氏が個人的に所有する畑(3ha)から、長期熟成向きで落ち着きのある、優雅で繊細なワインを造りだします。この極上のプライベート・ワインは、飲み頃になるまで決してドメーヌから出荷しません。しかも、フランス国内でもごく限られた重要顧客(ただの「お客さん」ではなく、重要なパートナーとして認められた方)のみに分けられます。
セルヴァン家の畑には化石(↓中央写真)がいくつも転がっています。 年産平均10000本。30年樹齢、手摘み。このプライベート・ワインは、他のプルミエクリュの畑と同じ土壌、地つづき、畑の傾斜、向きも同じですが、セルヴァン家のドメーヌ物との差は歴然で、香りが非常に高いレヴェルに仕上がっています。また、味わいに厚みと構成力があり、充実しています。シルキーできめの細かい舌触り、上品です。
写真右はセルヴァン家のセラー。