名門ミシェル・グロの実力を実感する、王道の味わい。
オー・ヴァロンの区画は、真南向きの斜面が受ける最大の日射と、近隣の森や丘が北や東から吹き抜ける風を遮断し寒さから守ることにより、葡萄の熟度が高く、黒系果実の風味が特徴的です。
2021年産は、黒系果実味にほんのり加わる赤系果実味が心地良く、石灰質ミネラルと酸のバランスがスタイリッシュ。ヨードや湿った木材、腐葉土的香りに酵母のニュアンスもあり、旨味の要素が豊かな印象です。余韻にはグロのワインに共通したタイトな張りが続き、格調高いバランス感があります。今でも充分美味しく楽しめますが、長期熟成も期待できる実力派の味わいです。
※画像のワインは2017年産ですが、実際の商品は2021年産です。
【産地】 France/Bourgogne フランス/ブルゴーニュ
【生産者】 Domaine Michel Gros ドメーヌ・ミシェル・グロ
【品種】 ピノ・ノワール100%
【収穫年】2021年 【アルコール度数】13%
【輸入業者】(株)オルヴォー
【生産者紹介】
Domaine Michel Gros ドメーヌ・ミシェル・グロ
ミシェル・グロ氏は、ブルゴーニュ伝説の造り手”ジャン・グロ”の長男にして、 ドメーヌと多くの畑を引き継いだ人物。父(ジャン)は1995年を最後に正式に引退し、所有していた畑は分割して相続され ました。相続によって、ジャン・グロのフラッグシップだった”特級・リッシュブール” の畑は妹のアンヌ=フランソワーズが相続し、現在ではドメーヌ・A・F・グロのワイン としてリリースされています。1995年まで自分のドメーヌを経営しながら父のドメーヌを管理してきたミシェルは、単一畑の クロ・デ・レア、ヴォーヌ・ロマネの一級畑、ニュイ・サンジョルジュの2区画、ヴォーヌ・ ロマネの2区画とACブルゴーニュの一区画を相続しました。
ドメーヌ・ジャン・グロは、1970年代より、ジャンの妻メリーと、ミシェルが実質的な 責任者として運営されており、ジャン・グロの名声や、ワインへの賞賛は、そのまま、 ミシェルへの評価といっても過言ではないでしょう。
収穫は全て手摘みで行い、その場で選別。除梗して温度管理しながら発酵させ、発酵の前半は一日二回ルモンタージュ、後半はピジャージュを行います。
熟成は各キュヴェにより異なり、新樽比率は平均して村名30~40%、一級50~80%、特級100%となります。