「テット」と共にテヴネ家門外不出だったもう一つのヴィレ・クレッセ。「テット」より格段にオイリー!旨味の要素が複雑で濃厚です。
このワインの畑は、クリュ・マコネの最北、少量ながら良質のボトリティス菌(貴腐菌)が発生する特殊な場所にあり、ブルゴーニュでは非常に珍しい貴腐のついた葡萄が数%含まれる白ワイン「ヴィレ・クレッセ」を生み出します。これは、「ヴィレ・クレッセ」の生産者として有名なドメーヌ「ボングラン」と「エミリアン・ジレ」の当主 "天才" ジャン・テヴネ氏が、家族と共に造るプライベートワイン。
控えめながら確かに感じる貴腐葡萄のニュアンスは、清々しさのあるアカシア蜂蜜の風味ではなく、バナナケーキの様なコクがありバターリー!ミネラルの密度も濃くとても滑らかな喉越しです。抜栓1時間程で穏やかな抹茶の風味も現れ、実に複雑味と気品に満ちた味わい。うっとりします。
フランス国内では「レストラン専用ワイン」としてに販売され、一般市場には流通しません。少量のみ輸出される貴重な掘出し物です。
【産地】 France/Bourgogne フランス/ブルゴーニュ
【生産者】 Thevenet et Fils テヴネ・エ・フィス
【品種】 シャルドネ100%
【収穫年】2016年 【アルコール度数】13.5%
【輸入業者】(株)いろはわいん
【生産者紹介】
Thevenet et Fils テヴネ・エ・フィス
有名ドメーヌ「ボングラン」 と「エミリアン・ジレ」の当主、マコネー最高の造り手 “天才”と評される ジャン・テヴネ氏が、親戚の畑のメタヤージュ(借り畑)でワイ造りを行っています。
この土地は、粘土質石灰土壌がソーヌ河で発生する霧の湿度を吸収・保湿し、加えて山に囲まれた地形があいまって、良質の貴腐菌の発生をもたらします。
その貴腐ぶどうによる素晴らしく凝縮した複雑なワインは「マコン(辛口)らしく無い」という理由で“AOCヴィレ・クレッセ”を名乗れないときもありましたが、「北のマコンはもともとこのスタイルであり、それを変えることはできない。」と、“AOCマコン・ヴィラージュ”としてリリースし己の信念を守ってきました。
現在では非常に高い評価を得ている「ボングラン」や「エミリアン・ジレ」のヴィレ・クレッセのクオリティを保ちながら、お手頃な価格で楽しめる掘り出し物の逸品です。
何世代にも渡ってドメーヌで採用してきた栽培方法は古くからの伝統に即したもので、化学肥料、除草剤などは一度も使用したことがなく、自然環境を最大限尊重したものとなっています。